第1章 環境設定/1-6/約25分

絵と3Dを作る道具を選ぶ

この術でできるようになること

作りたいものに合う道具が決まっている

画像は押すと原寸で開きます。

なぜ要るか

ゲームは見た目で遊ばれます。中身が同じでも、絵が良ければ遊んでもらえます。

ところがここで多くの人が止まります。道具が多すぎるからです。絵のAI、3DのAI、加工するソフト。全部試そうとすると、作る前に力を使い切ります。

先に決めてしまえば迷いません。 この術では、あなたが作るゲームに必要な道具だけを選んで、リポジトリに書き留めます。試すのは次の章からで間に合います。

道具の一覧は 道具箱 にまとめてあります。ここでは選び方だけ話します。

まず分かれ道が1つ

3Dが必要かどうかです。ここだけ先に決めてください。

作りたいもの 必要なもの
カードゲーム、パズル、2Dのアクション 絵だけ
キャラが立体で動く、空間を歩き回る 絵+3D

迷ったら2Dで始めてください。3Dは作る量が跳ね上がります。僕の作業記録を見ると、3D関連の手数は2Dの比になりません。最初の1本を完成させることが目的なら、2Dが正解です。

3Dは4章で扱います。そこまで来てから決め直しても構いません。

絵の道具

標準は Codex の画像生成(gpt-image-2)にします。 理由は3つです。

  1. 道具が増えない。 Codex を入れていれば、そのまま画像も作れます。別のサービスに登録する必要がありません
  2. 頼み方が同じ。 これまでの術と同じように日本語で頼めば、画像が返ってきます
  3. 文字が崩れにくい。 タイトルロゴのように文字が入る絵で差が出ます
codex exec "横長のタイトル画像を作って。和風のカードゲーム、夜、月あかり。中央に大きく『はじめてのゲーム』と入れて。"

Claude Code には画像生成が付いていないので、絵だけは Codex に頼みます。ここは道具を分けます。

他の選択肢も置いておきます。

道具 向いていること
Nano Banana キャラや背景を1枚作る。手軽さで選ぶなら
fal.ai いろいろなモデルをまとめて叩ける。凝り出したら
see-through 1枚絵をパーツに分解する。キャラを動かす段階で必要になる

どれか1つで数十枚作るのが上達の近道です。 道具を2つ持っても、うまくならないうちは違いが分かりません。

この推奨は変わります

念のため書いておきます。ここに書いた「標準」は 2026年7月時点でのおすすめです。

画像生成は入れ替わりが激しい分野で、半年後には別のものが一番になっている可能性が高いです。実際、僕もこの1年で何度も乗り換えています。

だから道具に詳しくなるより、頼み方が上手くなる方が長く効きます。「和風、夜、月あかり、中央に文字」のように場面を具体的に伝える力は、どの道具に移っても使えます。この記事の推奨が古くなっていたら、道具箱 の方を見てください。そちらを更新していきます。

3Dの道具

3Dが必要になった場合の道具です。今は読み流して構いません。

道具 役割
Meshy 画像やテキストから3Dモデルを生成する。入口はここ
Tripo もう1つの生成。Meshyで思った形にならない時に試す
Blender 生成したモデルを直す・繋ぐ・出力する

僕の作業記録では、Blender の手数が Meshy より多いです。生成AIで一発で終わることはほぼなく、直す作業が必ず来ます。3Dをやるなら、生成ソフトより直すソフトに慣れる方が効きます。

費用の考え方

料金は変わるので金額は書きません。代わりに判断の順番だけ決めておきます。

  1. 無料枠で数枚作る。 出来を自分の目で見る
  2. 気に入ったら1つだけ課金する。 複数同時に払わない
  3. 使わなくなったら解約する。 動いていない道具に払い続けない

道具を増やすほど強くなる気がしますが、実際は逆です。1つを使い込んだ方が出来が上がります。

やってみる

決めた内容をリポジトリに残します。頭の中だけに置くと、来週には忘れています。

  1. 2Dか3Dかを決める

    迷ったら2Dです。

  2. 絵の道具を1つ選ぶ

    迷ったら Codex の画像生成です。Codex を持っていなければ Nano Banana から。

  3. 書き留める場所を作る

    cd my-first-game
    mkdir docs
    
  4. docs/tools.md に書く

    エディタで作って、こう書きます。

    # このゲームで使う道具
    
    ## 絵
    - キャラと背景は Codex の画像生成で作る
    - 手軽に済ませたいときは Nano Banana も試す
    
    ## 3D
    - 今回は2Dゲームなので使わない
    - 3Dにしたくなったら Meshy から始める
    
  5. 保存して送り返す

    git add .
    git commit -m "絵と3Dの道具を決めた"
    git push
    
  6. 残ったことを確認する

    GitHubで開くと、決めた内容が残っています。

    GitHubで docs/tools.md を開き、絵と3Dの道具が書かれている画面

    このファイルは、あとで AI に読ませることもできます。「docs/tools.md に書いた道具で進めて」と頼めるようになります。

つまずきどころ

どれが一番いいのか決められない

「一番いい」は決まりません。作るものによって変わるからです。1つ選んで10枚作るのが最短です。合わなければ乗り換えれば済みます。

全部試したくなる

その気持ちは4章まで取っておいてください。今の目的は「1本完成させる」ことです。道具の比較は完成を遅らせます。

3Dで作りたい気持ちが強い

止めはしませんが、先に2Dで1本完成させることを強くおすすめします。完成の経験がないまま3Dに入ると、終わらないまま止まります。

Windows の場合

mkdir docs はそのまま使えます。ファイルを作るところだけ、PowerShell ならこう書けます。

notepad docs\tools.md

パスの区切りが / ではなく \ になる点だけ気をつけてください。

次の一歩

選んだ絵の道具で、キャラを1枚だけ作ってみてください。上手くなくて構いません。「自分のゲームに使う絵」が1枚あるだけで、作る気持ちが変わります。

道具は決まりました。あとは手を動かすだけです!

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